It's JIP

プロジェクトストーリー

『WizLIFEバージョンアップ開発』プロジェクト

住民サービスの向上を目指す自治体のために。
JIP独自の発想で、行政事務の効率化を進めよう。

INTRODUCTION

進化するITの活用で、住民サービスの向上を目指している地方公共団体。これを実現するシステムとして多くの自治体に導入されているのが、JIPの自社開発パッケージである総合行政情報システム『WizLIFE』だ。 業界屈指の導入実績を支える要因は、数多くある。その一つが、毎年ユーザーやビジネスパートナーから寄せられる要望に応えるため、使いやすさを向上する機能を積極的に追加していることだ。今回のバージョンアップ案件では、ユーザー対応部署を中心に企画部門で要望内容を検討し、約60の機能追加が決まった。 これを受けて、『WizLIFE バージョンアップ』開発プロジェクトが発足。新機能追加の取り組みが始まった。

PROFILE

プロジェクトマネージャー(PM)

公共事業部開発統括部●政経学部政治学科卒●1998年入社。地方公共団体向け内部情報システム開発・保守担当としてキャリアをスタート。『WizLIFE バージョンアップ』開発プロジェクトではPMを担当。現在『WizLIFE』パッケージ保守担当課長。

プロジェクトリーダー

公共事業部開発統括部●法経学部経済学科卒●2002年入社。新潟支店で『NewLIFE(WizLIFEの前身)』のプログラム保守からキャリアをスタート。前年度のプロジェクトでは介護保険システムチームのリーダーを務める。今年度の『WizLIFE バージョンアップ』開発プロジェクトでも同様の役割を担当。

プロジェクトメンバー

公共事業部開発統括部●文学部史学科西洋史学専攻卒●2015年入社。『WizLIFE』の保守担当としてキャリアをスタート。開発メンバーとして前年度のプロジェクトに参画。『WizLIFE バージョンアップ』開発プロジェクトにも引き続き参画。

一括自動処理で、使いやすさを一気に向上

「今回の機能追加は、自動化への対応がメインテーマでした」

こう語るのは、今回プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャー(PM)を務めた彼だ。 これまでは、1日1回、あるいは月1回など、各処理の実行指示を、ユーザーが一つずつ手動で行っていた。こうした処理を、ジョブネットとして結合。指示を1回出せば、各処理が設定時間に自動実行される機能の実現により、使い勝手の大幅向上を目指したのである。

ユーザーニーズへの確実な対応を
早期レビューで実現

彼はプロジェクトメンバーを指揮し、約1カ月かけて自動化を実現する基本設計を行った。一般的な開発ではこのあと、基本設計の内容を具体化する詳細設計へ進むのだが、JIPの場合は少々異なる。導入保守部門のSEも参加しての内容確認レビューを、上流工程のこの段階で実施することをルール化しているのだ。

下流工程で問題が発覚すると、上流工程までさかのぼって修正する必要があるため、修正量が多くなってコストが膨らみ、進捗は遅れ、大問題となる。ところが、上流工程の早期レビューなら問題が発覚しても修正量が少なくて済み、関係者全員が共通認識を持つことができるため、その後の開発がスムーズに進められる。

「今回も早期レビューで問題が見つかったものの、基本設計を修正するだけで対応できたため、コストもスケジュールも許容範囲内に収めることができました」

早期レビューを徹底することで、JIPではスムーズにプロジェクトが運営でき、求められている機能を確実に、製品へ実装できているのだ。

プロジェクト発足前から、
自動化調査を開始

今回のプロジェクトでは、開発領域を4つに分類。その一つ『介護保険システム』チームのリーダーを務めたのが彼だ。

「介護保険システムで求められたのも、自動化対応です。事業部全体から注目されていたのでプレッシャーを感じましたが、“必ず実現する”と心に決めて取り組みました」

彼は、通常業務でも『WizLIFE』の介護保険システム関連の開発を担当。そのため、自動化への要求が高いことを認識していたことから、プロジェクト発足前から自動化を見据えた調査を始めていた。

「介護保険システムの処理は、Oracle社のPL/SQL という言語で組んでいたので、この処理をつないで自動処理するなら、同じOracle社のOracleスケジューラチェーンという機能を使った方が親和性は高いと考えました」

開発を成功に導いた、
強い意思と新たな手法の習得

ただ、Oracleスケジューラチェーンを使うには問題があった。彼自身に、使用経験がなかったこと。その上、資料や書籍も世の中にほとんどなかったのだ。「必ず実現する」という想いを実現するために残された道は、ただ一つ。「使えると確信できるまで、プロトタイプで試行すること」だ。

日常業務と並行し、彼はOracleスケジューラチェーンのプロトタイプで試行に注力。プロジェクト発足時にはOracleスケジューラチェーンを完全にマスターし、実現性も確信していたという。

プロジェクトがスタートしたとき、彼はもう一つ新たなチャレンジを行っていた。JIPはここ数年、これまで以上に品質管理に注力しており、リーダーとしてそのマネジメントに、初めて取り組んだのだ。

「新たに、システム品質を計画通りに実現する方法を習得。その結果、チーム開発はうまく進み、Oracleスケジューラチェーンを使った自動化も、問題なく実現できました」

開発の流れを学び、
ユーザーニーズに応えたい

彼女は、今回のプロジェクトメンバーに任命されたとき、「本当に嬉しかった」という。入社以来、彼女は『WizLIFE』ユーザーからの質問や相談に答えるシステム保守を担当。新機能の設計から、プログラミング、テスト、リリースまで、一貫した開発の流れを学べる初めてのチャンスだったからだ。

「プロジェクトを通じて、技術への理解を深めたいと思いました。中でも楽しみだったのが、機能設計に取り組めることです。役割をしっかり担い、お客様の要求にきちんと応える機能を実現したいと考えてプロジェクトに参加しました」

プログラミングを重ねることで成長を実感

所属したのは、住民記録、印鑑登録、選挙対応など、複数の業務機能を担当するチーム。大変だったのは、機能追加を行うために、既存機能を知る必要があったことだ。そのため、設計書を見ながら実際の動きを確認。

「システムへの理解が深まり、曖昧だったことが一つずつクリアになるたび、面白みを感じました」

プログラミングの際には、事前に先輩と打ち合わせ、疑問を解消してから着手。わからないことが出てくると、先輩のプログラムを参考に熟考を重ねた。それでもわからないときは、先輩に相談して問題解決に取り組んだ。 開発したプログラムは、必ず先輩チェックを受けていた彼女。最初は多くの指摘があったものの、次第に減少し、最終的には修正指示がなくなった。

「全ては先輩から技術を教わったおかげです。こうして成長を感じたとき、大きな喜びを感じました」

4月以降に寄せられる評価を楽しみに

プロジェクトが発足してから5ヶ月が経った6月、4チーム全てのシステムが完成。7月からのシステムテストで全体機能をチェックし、そして8月には『WizLIFE バージョンアップ』プロジェクトを完遂。ユーザーへの提供が開始された。PMは言う。

「全メンバーが必死に取り組んでくれたおかげで、予定通りにリリースできました。みんなに、感謝です」

ただ、製品の評価については、これからだと言う。今回追加した機能が本格的に使われるのは来年1月以降だからだ。 PMは12月、パッケージ保守担当課長に就任した。ここは、ユーザー対応部署と連携しユーザーからの問い合わせや反響を直接受け付ける部署だ。

「私がPMとして開発した製品が、お客様からどのように評価されるのか。楽しみにしながら、来年を迎えたいと思います」

『WizLIFE バージョンアップ』開発プロジェクトを終えて

今後は、お客様やビジネスパートナーの満足度向上に寄与

プロジェクトメンバーの協力によって、PMの役割を果たすことができました。今後はパッケージ保守担当課長として、お客様やビジネスパートナーの満足度向上に寄与したいと思っています。また、PLを務めた彼は今後、より重要な役割を任されるはず。そのとき、今回の経験をうまく活かしてくれることを願っています。メンバーの一員として尽力してくれた彼女については、プログラミングで実績をあげたことが最大の成果です。この経験を活かし、SEとして大きく成長してくれることを期待しています。

今回の経験を活かして、PMの役割も担えるように

今回の収穫は、品質管理のマネジメントスキルが習得できたことです。今回の『WizLIFE バージョンアップ』開発プロジェクトでは、開発規模が前年度より3倍以上も大きくなっていますが、今回習得した知識と経験を活かすことで、開発をスムーズに進めることができています。今後は、今回の経験に加えてコミュニケーションスキルも伸ばすことで、PMの役割も担えるように成長したいと考えています。

引き続き、設計力とプログラミング力を伸ばしたい

設計からリリースまで、システムを開発する一連の流れが理解できました。また、『WizLIFE』の設計書を何度も読み込んだので、設計書からシステムの動きを即座に把握する力も付きました。でも、まだまだわからないことばかり。今後も積極的に調べたり聞いたりしながら、設計とプログラミングの力を伸ばしたいと考えています。さらに、よりよいシステムを開発するため、ネットワーク知識やお客様の業務知識も深めたいと思います。