2025年10月14日

日本電子計算株式会社

日本電子計算株式会社(NTTデータグループ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:茅原英徳、以下:日本電子計算)は、株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)と共同で提供するAIエージェント基盤サービス「つなぎAI®(読み:つなぎあい)」(以下、つなぎAI)において、プラグイン機能や外部システム・アプリケーションとの連携を可能にする新機能を追加し、2025年10月末より順次提供を開始します。つなぎAIは、LangGenius,Inc.(以下、LangGenius)のLLMアプリ開発プラットフォーム「Dify(読み:ディフィ) 」に日本電子計算とNTTデータが日本企業に適した独自機能を追加し、充実のサポートと万全なセキュリティで導入企業が安心して利用できるように開発したSaaS型のAIエージェント基盤サービスです。ユーザー自身で業務に合わせたワークフローを作成でき、各プロセスの根拠や実行ステップを確認できる「プロセスエージェント」注1として、高い透明性と業務効率化を実現します。今回の機能拡張に加え、導入コストを抑えた新プラン「ベーシックプラン」β版の提供を開始し、幅広いお客さまのニーズに対応します。

【背景】

日本では、人口減少に伴う労働力不足やIT人材の不足が深刻化しており、これらの社会課題を解決する手段として生成AIへの期待が急速に高まっています。一方で、業務への生成AI導入には、専門知識を有する人材の確保や導入コストの負担など、多くの課題が存在しています。
こうした状況を踏まえ、日本電子計算とNTTデータは「誰もが簡単に高度なAIアプリケーションを開発できる世界の実現」をめざし、2025年5月にAIエージェント基盤サービス「つなぎAI」のアドバンストプランの提供を開始し、多くの企業から高い評価をいただいております。

【概要】

日本電子計算はNTTデータとともに、お客さまから寄せられた「より高度なAIエージェント機能を活用したい」「手軽に導入したい」という要望に応えるため、「つなぎAI」の機能拡張および新プランを導入します。

・新機能の追加
「つなぎAI」のベースとなる開発プラットフォーム「Dify」のVer1系に対応します。これにより、プラグインの導入やMCP(Model Context Protocol)注2クライアント機能による連携利用が可能となり、従来は困難だった複雑な業務プロセスの自動化や、高度なAIエージェント連携が実現しやすくなります。

・導入コストを抑えた新プラン「ベーシックプラン」の提供
小規模導入を検討する企業向けに、10ユーザー・年間96万円から利用できる新プラン「ベーシックプラン」を新設しました。2025年10月末からβ版の提供を開始し、同年12月に正式版を提供する予定です。本プランは、ロール権限、認証認可、多要素認証などのセキュリティ機能を標準搭載しつつ、機能をシンプルに絞り込むことで、手軽に導入できる構成です。
さらに、ベーシックプランについては、2025年12月までに利用を開始したお客さまを対象に、通常12か月契約のところ3か月間24万円から利用できるキャンペーン「ベーシック有料PoC」を実施します。2025年11月末までに利用を開始した場合は初月無料になる特典も用意しています。

表1.つなぎAI利用プラン一覧

プラン名 提供開始時期 定価 対象のお客様 備考
無料トライアル 2025年5月 0円 ベーシックプラン検討のお客さま 1ヵ月利用
アドバンスト有料PoC 2025年6月 180万円 アドバンストプラン検討中のお客さま 3ヵ月利用のトライアル
アドバンストプラン 2025年6月 個別見積 本格導入向けのお客さま 年間契約
ベーシック有料PoC※1 2025年10月末※2 【早期割引価格※3】
16万円~
【通常価格】
24万円~
ベーシックプラン検討中のお客さま 3ヵ月利用のトライアル
ベーシックプラン 2025年10月末※2 96万円/年~ 小規模導入向けのお客さま 年間契約
※1 2025年12月中利用開始までに利用を開始したお客さま向けの期間限定プラン。
※2 2025年10月末にはβ版を提供し、同年12月に正式版を提供する予定。
※3 早期割引価格は2025年11月28日までに利用を開始している場合に限る。

【今後の取り組みについて】

日本電子計算はNTTデータとともに、今後も「つなぎAI」の継続的な機能強化と利便性向上を進めていきます。機能拡張の一つとして、RPAソリューション「WinActor」との連携機能を今後展開予定です。これにより、WinActorユーザーの悩みの一つだったRPAシナリオ作成を「つなぎAI」を通じて容易に実現できるほか、シナリオ実行時のエラー対応もAIで支援可能となります。RPAと生成AIの融合による新たな自動化体験を提供することで、より効率的で安定した業務運用を支援していきます。

【NTTデータグループが描く生成AI活用の未来】

NTTデータグループは、積極的なAI活用の推進とガバナンスの両輪でお客さまのビジネス、当社のビジネスの変革を推進します。お客さまのビジネスでは、AIエージェントが指示に応じ自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行する「Smart AI Agent®」の実現をめざします。当社のビジネスでは、ソフトウェア開発の大幅な生産性向上や実践的生成AI人財の育成を加速します。これにより、人手不足等の社会課題解決に貢献するとともに、人が付加価値の高い業務領域に注力できる世界を実現していきます。

【参照】

つなぎAIホームページ:https://tsunagi.ai
関連リリース:生成 AI アプリケーションを誰でも開発できるAIエージェント基盤サービス「つなぎAI®」の提供を開始(2025年4月14日):https://www.jip.co.jp/news/20250414/

【イベント出展のお知らせ】

日本電子計算は、2025年10月24日(金)に開催される株式会社LangGenius主催のAI活用カンファレンス「IF Con Tokyo 2025」に協賛しています。本イベントでは、生成AIやAIエージェントの最新動向、企業での活用事例、今後の展望などを紹介される予定です。

日時 2025年10月24日(金)10:00~18:00
場所 ベルサール汐留 2F Hall A
〒104-0061 東京都中央区銀座8-21-1 住友不動産汐留浜離宮ビル
申込みURL:https://luma.com/i7ps7kbf

【注釈】

注1) プロセスエージェントとは、業務フロー上で判断や実行を担うAIエージェントを指します。従来のブラックボックス型のLLMとは異なり、つなぎAIは業務に応じた判断や処理を設計・検証できるホワイトボックス型のプラットフォームです。
注2) MCPは、生成AIモデルとさまざまなデータソースや外部ツールを標準化された方法で接続するためのプロトコルです。これにより、AIが外部システムやアプリケーションと連携し、より柔軟かつ高度な処理を行うことが可能になります。

*日本電子計算株式会社はDifyの公式サービス・パートナーです。
*株式会社NTTデータはDifyの戦略パートナーです。
*「つなぎAI」は、日本国内における日本電子計算株式会社の登録商標です。
*「WinActor」は、日本国内および海外の一部の国・地域におけるNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
*「Dify」は、米国LangGenius社の登録商標です。
*「Smart AI Agent」は、株式会社NTTデータグループの英国および日本国内における登録商標、米国、欧州連合における商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

【本件に関するお問い合わせ先】

■ 報道関係のお問い合わせ先
日本電子計算株式会社
経営企画本部 事業戦略部
コーポレートブランディング担当
笠原、渋谷
E-mail: koho@cm.jip.co.jp

■ 本取り組みに関するお問い合わせ先
日本電子計算株式会社
DataBridge本部
中西、向林、宮崎
E-mail: databridge_info@cm.jip.co.jp