「OmegaFS/Bits」導入事例のご紹介
FPL証券株式会社様(以下、FPL証券様)は、2016年10月に北海道の証券会社として57年ぶりに営業を開始され、その資産管理業務を支える基幹システムとしてJIPの債券・投信窓販取引システム「OmegaFS/Bits」を導入いただきました。
今回は、工藤代表取締役に、FPL証券様のビジョンや今後のビジネス展開とともに、JIPのサービス導入の経緯と所感についてお伺いしました。
Q1 この度は開業おめでとうございます。改めまして、開業をご決定された背景をお聞かせください。
当社は保険代理店としてスタートし、北海道を中心に営業を展開していく中で、今回57年ぶり北海道に本社を置く証券会社として登録していただく事ができました。その保険代理店時代に、海外視察に行った際、富裕層向けのサービスとしてプライベートバンクやファミリーオフィス型のサービスを目の当たりにし、是非、日本でも展開したいとの思いを強く抱きました。具体的に検討していくうちに、証券業務が不可欠との結論に至り、参入することを決断しました。
Q2 開業までのプロセスを振り返ってみて、いかがでしたか。
思っていた以上に難産であったというのが正直な感想です。その中で、一つ一つ壁を乗り越えていく際に実に様々な方々にアドバイスやご支援をいただき、本当にありがたいご縁をいただいたと痛感しています。もちろん、JIPの皆さんにも多大なるご協力、ご支援をいただき、本当に感謝の念に堪えません。
また、当社メンバーも貴重な経験をし、人間成長につながったと実感しています。
Q3 FPL証券様のビジョンについて、お聞かせください。
「貯蓄から投資へ」と叫ばれて久しいのですが、なかなか進んでいないのが現状です。日本の個人金融資産1,746兆円のうち、52.7%は預貯金で占められています。ユーロエリアでは34.4%、米国では13.6%を占めるにすぎません。これには様々な要因が考えられますが、投資=株式というイメージが強いのではないかと考えています。“預貯金以上株式未満”のリスク商品を、長期保有を前提として供給していく事で、日本人の金融リテラシーを高めていく。そうすることが、「自分の資産は自ら守り育てなければいけない時代」の私たちの使命であり、社会への貢献となる、そう考えています。
Q4 FPL証券様のビジネスを支える基幹システムとして、JIPの「OmegaFS/Bits」を採用された経緯と理由をお聞かせください。
システムを選定していく際、JIPの実績やサポート体制、特に証券会社での実務経験が豊富な方が数多く在籍され、開業後のアドバイスも充実している点が決め手となりました。
また、当社はブティック型の証券会社で株式を扱わないなど、取扱商品が限定される中、フレキシブルに対応していただける点も大変ニーズに合致するものでありました。立ち上げ時は非常にコストがかさむものですが、イニシャルコストもリーズナブルに抑えていただくなど大変ご協力いただけたことに満足しています。
Q5 今後、JIPやJIPのサービスに期待することがあればお聞かせください。
今回、証券会社を設立していく中で、様々な機関とのシステム接続が必要であることがわかりました。当然ですが、それぞれの機関ごとに別回線であるため、接続するための装置も、同じものがそれぞれに必要となってしまいます。ファイアウォールや、セキュリティの関係上止むを得ないのでしょう。是非、JIPの力で統合し、トータルなサービス提供をしていただけると、低コストで非常に効率的なシステムになると思います。
Q6 最後に、FPL証券様の今後のビジネス展開についてお聞かせください。
冒頭でもお話しさせていただきましたが、当社は北海道で生まれ、育てていただきました。まずは、しっかりとした財務基盤を作り、お世話になった皆さんに喜んでいただき、北海道経済に貢献したいと考えています。さらに、道内の様々な機関や地域、北海道と縁のある人々や企業と連携し、地域に本当に必要なものを供給できる仕組み作りを模索し、挑戦したいと考えています。まだまだ構想段階ですが、地域貢献のためのファンドの組成などもその一つになるのではないかと考えています。