機能の紹介
新しいWolfram入力予測インターフェース
次の入力を予測することで、ワークフローを最適化します。
次の計算を提案するサジェスチョンバー
計算が終了するとすぐに次の操作について最適化されたサジェスチョンが得られます。
ボタンを押すと、新しい関数を評価したりインタラクティブウィザードを開いたりすることができます。
これは、Mathematica システムに備わっている機能を使ったり見付けたりすることを可能にする新しいインターフェースパラダイムです。

状況依存の入力アシスタント
Mathematica の関数、オプション、その他の要素を自動補完しハイライトするインテリジェントな機能が、Mathematica の優れたドキュメントシステムに統合されています。

ソーシャルネットワーク分析
コミュニティ検出、親密集団、中心性測定の他、Facebook、LinkedIn、Twitter等への組込みリンクを含むソーシャルネットワーク分析機能一式が完全装備されています。

単位をシステム全体でサポート
4500を超える単位が、高度に統合された形で、グラフィックスおよび数値・記号計算すべての自由形式言語入力、変換、次元一貫性のチェックに利用できます。

企業規模のCDF配備
新しい Mathematica エンタープライズエディションは、ランタイムのライブデータおよびその他の向上機能を使って直接のCDF配備を可能にしています。
プレビューモードでは、Wolfram CDF Playe とWolfram Player Pro をエミュレートすることができます。

ランダム過程に対する包括的なサポート
時間の経過とともにランダムに進化するモデルのための一般化されたフレームワークは、シミュレーション、推定、スライス分布、平均値関数・共分散関数もサポートします。

信頼性解析
信頼性ブロック図、故障の木、待機モード、重要性測定のための機能を含む、信頼性解析のための完全なツール一式が装備されています。
向上したグラフとネットワーク
最適化された新しいランダムグラフ分布、ネットワークフローの機能、全体に渡る性能の向上。
マルコフ(Markov)連鎖とマルコフ型待ち行列
離散時間および連続時間のマルコフ連鎖と待ち行列のネットワークを自動的にサポートします。
コールセンターやサーバアーキテクチャのような応用分野の性能測定および設計過程を計算します。

生存分析
打切りデータ、最適化されたパラメトリックおよびノンパラメトリックの生存モデルフレームワーク、一般化された広範な仮説検定関数を幅広くサポートします。
組み込まれたR言語との統合
Rのコードを Mathematica のワークフローに統合し、Mathematica とRの間でデータを交換したり、Mathematica 内からRコードを実行したりします。Rランタイムの自動ダウンロードが含まれています。
時系列と確率微分方程式
時系列モデルをデータから自動的に推定し、モデルから予測します。
金融、信号処理等の分野における確率微分方程式の記号的特性を計算します。

向上した確率と統計
依存性測定、新しい仮説検定、重み付きデータ、新しいパラメトリック分布と派生分布を含む、確率と統計の機能が拡張されています。
3D立体画像処理
画像処理エンジンが、画素の操作、局所的フィルタリング、形態学等の3D立体画像をサポートするようになりました。
3Dの曲面および立体描画も含まれています。

大きい画像のサポート
Mathematica 9はアウトオブコアのテクノロジーを使って、非常に大きい2Dおよび3D立体の画像に対する性能をアップしました。
新しい高度な画像処理アルゴリズム
特徴追跡、顔検出、画像調整、その他の高度に最適化されたアルゴリズムを使って、包括的な画像解析を実行します。

インタラクティブな画像アシスタント
ポイントアンドクリックでアクセスできる、画像処理機能を見付ける新しい方法です。
すべてノートブック環境内で実行できます。

HDR画像のサポート
HDR(ハイダイナミックレンジ)画像やカラープロファイルデータのインポートが可能になった他、JPEG形式とPNG形式のサポートが向上しました。
アナログおよびデジタルの信号処理の統合
サウンド、画像、多次元データ等の信号にフィルタをかけて解析したり、インタラクティブなフィルタを即時に設計して配備したりします。
SystemModeler をサポートします。

組込みの記号テンソル
簡単なベクトルからあらゆる階数、次元、対称性の配列までの記号的配列を効率的にサポートします。
向上した制御系
時間の遅延や代数方程式を含むモデルを生成し、それを Mathematica の完全な制御系ツール一式を使って操作します。
設計基準にあったPID制御器を自動的に作成します。

コアとなる新しいアルゴリズムと改良されたアルゴリズム
新しい特殊関数、線形および多項式代数の機能の向上、システム全体での性能の大幅向上。
微分方程式の解法が大きく向上
不連続性を持つ微分方程式、離散・連続のハイブリッド力学系、パラメトリック微分方程式、微分代数方程式を解きます。

その他の新しい改良点
- ベクトル微積分と座標系を含む、ベクトル解析のサポート
- 営業日・カレンダーの組込みのサポート
拡張された可視化とコントロール
ダッシュボードやコントロールのための、高度にカスタマイズ可能なインタラクティブゲージ、プロットやチャートのための自動凡例付けのシステム全体でのサポート、信号処理のために特化された新しい可視化。

新しいインポート・エキスポート形式
分子生物学、ハイダイナミックレンジの画像処理、化学分光学等の分野で使用する新しいデータ形式を包括的にサポートします。
完全なWebアクセスのサポート
リモートサーバとのデータ交換およびWeb AIPとのインタラクションのための完全なクライアントサイドWebアクセス。
AJAXスタイルのプログラミングのための非同期接続。

新設計のスライドショーテンプレート
新しいスライドテンプレートと背景画像のサポートにより、スライドショーがアップグレード。

その他の新しい改良点
- 低レベルの入力・出力ストリーム操作のサポート
- 代表的な例とラーニングリソースを含む、ドキュメントの改良
- リニューアルされたデフォルトスタイルシートと新しいテンプレート