市場シェア95%
「IPAシステム」改修プロジェクト

02BUSINESSINNOVATION STORY 01
市場シェア95%
「IPAシステム」改修プロジェクト

皆さんの積極的なチャレンジ精神を尊重し、一人ひとりの成長を支えます。

若手社員がリード!インボイス制度開始による
「IPAシステム」のスピーディーな改修

「IPAシステム」は、債券の発行・支払代理人業務に対応したJIPの自社開発パッケージシステムです。多くの金融機関様に導入され、市場シェアは95%を誇ります。
2023年10月のインボイス制度スタートに向け、本システムの改修が急務となり、若手社員をリーダーに抜擢した編成でプロジェクトチームが立ち上がりました。

PROJECT MEMBER

  • H.K

    金融事業部 金融第一統括部
    H.K

    2002年入社。
    一般債システムの開発・保守を担当。本プロジェクトではプロジェクトマネジャーを務める。

  • N.T

    金融事業部 金融第一統括部
    N.T

    2006年入社。
    一般債システムの開発・保守を担当。本プロジェクトではプロジェクトリーダーの補佐的な役割を果たす。

  • E.O

    金融事業部 金融第一統括部
    E.O

    2019年入社。
    一般債システムの開発・保守を担当。本プロジェクトで初めてプロジェクトリーダーを務める。

  • S.A

    金融事業部 金融第一統括部
    S.A

    2022年中途入社。
    金融機関向けシステムの企画・マーケティング・販売を担当。本プロジェクトでは、情報収集や社内外の調整に従事。

PROJECT STORY01

インボイス制度への対応で、
自社開発のIPAシステムを改修

今回のプロジェクトは、法律の改正などに伴って必ず対応しなければいけない、いわゆる“制度案件”と呼ばれる案件です。
具体的には、2023年10月1日にスタートするインボイス制度に向け、当社が金融機関様に提供しているIPAシステムにおいて、適格請求書(インボイス)を発行し、適切なかたちでシステム内に保存できるよう改修するという内容です。
新たな制度ですから、まずは国税庁などが発信する情報を収集して「インボイス制度とは」への理解を深める必要がありました。その後、大手金融機関様を中心にヒアリングを行い、要件を取りまとめる1年間の準備期間を経て、約10か月という短い期間で実際の開発業務にあたりました。

期間が短く、スピード感が求められる
プロジェクトの成功のカギは?

IPAシステムは、市場シェア95%と非常に多くのお客様に導入いただいているパッケージ製品です。この改修にあたっては、各金融機関様に一律でご利用いただいているパッケージ機能の改修に加え、各行独自のカスタマイズ機能についても、それぞれのご要望に基づいて対応する必要があります。期間が短く、さらに50を超える請求書に対する改修が求められることから、開発作業の効率化なしには成し遂げられない大規模な案件でした。この大きな課題に向け、お客様への適切なフォローと合意形成のスピードアップ、二度手間が生じないスケジュール管理、チーム内の密なコミュニケーションを徹底し、当初の予定通りの計画でリリース日を迎えることができました。

「若手社員育成」がプロジェクトの
もうひとつの目標に

本プロジェクトの一番の目標は、お客様に確実なシステムを提供することですが、もうひとつ社内的な目標として掲げていたのが、プロジェクトリーダーを担うスキルを持った若手社員の育成です。このため今回のチーム編成は、経験豊富なプロジェクトマネジャーH.Kのもと、入社5年目のE.Oを初めてリーダーとして配置し、3年上の先輩でありリーダー経験もあるN.TがE.Oを補佐するかたちとしました。
メンバーの協力を得ながらプロジェクトを計画通り実行していくにはどうすればいいか。彼らが主観的、客観的にリーダーに求められる役割やスキルを学び、皆と成功体験を共有し、今後のキャリアの糧を得たという点で、この目標も見事達成できました。

若手のチャレンジをサポートし、
次のステップを用意する

今回のプロジェクトは0から1を生み出すものではありませんでしたが、スケジュールを含め多くの課題がある中で国の制度に対応するという、重要かつ難易度の高いミッションでした。しっかりとお客様のご要望に応えられたという実績、そしてプロジェクトを通じて培われた開発作業効率化のノウハウは、金融事業部の大きな財産になります。
今回、リーダーとその補佐を務めた二人は、「今回の経験を次に活かしていきたい」「次はプロジェクトマネジャーを目指したい」とモチベーションを高めています。若手社員が周囲のサポートを得ながらチャレンジし、育っていくしくみをつくり出せたことも、プロジェクトの大きな成果だと考えています。
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