証券総合システム「OmegaFS」
カスタマイズ機能開発プロジェクト

02BUSINESSINNOVATION STORY 02
証券総合システム「OmegaFS」
カスタマイズ機能開発プロジェクト

皆さんの積極的なチャレンジ精神を尊重し、一人ひとりの成長を支えます。

「OmegaFS」のカスタマイズで
証券会社のビジネスを大きく支える

2024年の日本の株式市場は、新たなNISAとともに幕を開けました。JIPでは、多くの証券会社様にご利用いただいている証券総合システム「OmegaFS」の新NISA対応を通じ、スムーズな新制度への移行を支援しました。個々のお客様のご要望を聞きながらカスタマイズ機能の開発に取り組んだのが、本プロジェクトチームです。

PROJECT MEMBER

  • M.O

    証券サービス統括部 第3開発 開発担当
    M.O

    2009年入社。
    「OmegaFS」の保守・開発を担当。
    本プロジェクトではプロジェクトマネジャーを務める。

  • Y.K

    証券サービス統括部 第3開発 開発担当
    Y.K

    2016年入社。
    「OmegaFS」の開発担当。本プロジェクトではプロジェクトリーダーとしてユーザとの連携やチームの統括を行う。

  • K.A

    証券営業統括部
    K.A

    2007年入社。
    「OmegaFS」に係るソリューション営業を担当。

PROJECT STORY02

新NISA施行に合わせて、
システムのカスタマイズ機能を開発

新NISA制度への移行は、投資を行う層を広げることにつながり、証券会社様にとってはビジネスチャンスになります。そんな期待と注目のもと、OmegaFSを新NISAの要件に対応させるため、社内で大小のプロジェクトが編成されました。お客様が共通して使用する機能の再構築については大規模なプロジェクトが立ち上がりました。私たちのチームはこの本流とは別に、ユーザが利用されているとあるサービスのカスタマイズ機能の開発を担当しました。そもそもこのサービスは旧NISAに対応していなかったため、新NISA開始に合わせてエンドユーザーにサービスを提供できるようにする、というのがプロジェクトの概要です。

通常のカスタマイズ案件以上に
難易度が高いプロジェクトに

法改正に伴って対応する、いわゆる制度案件は、仕様が五月雨に提示されたり、決まっていたものが変更されたりといったことが珍しくありません。また、“本流”で開発が遅れると私たちにも影響がありますから、常にその動向をウォッチし、臨機応変に対応することが求められました。加えて、お客様はOmegaFSと外部ベンダーとのデータ連携を行っているため、仕様を合わせて開発する必要もありました。関係者が多く、要件のすり合わせやスケジュール調整が欠かせないなど、通常のカスタマイズ案件以上に難易度が高いプロジェクトでした。
お客様にとっても手探りの部分が大きく、認識に齟齬が生じないよう、週1の頻度でリモート会議を行い、進捗状況を共有しました。

それぞれの壁、
それぞれの工夫とチャレンジ

一番の難所は、政府の要件が制度施行の1年前に変更されたため、開発期間が非常に短い、とうことでした。要件も開発規模も固められない、でも作業は進めなければならないという中、営業担当のK.Aはお客様への説明や交渉を丁寧に行い、スムーズな合意形成を得ました。バトンを受けた開発担当のY.Kは、テスト担当者と情報を共有し、確認すべき観点を盛り込んだテストを実施して、やり直しのムダを徹底して排除しました。プロジェクトマネジャーのM.Oにとっては子育てとの両立も課題になりました。子どもの体調不良で看病に時間が取られるなどアクシデントもありましたが、テレワークやWeb会議ができる環境をフル活用して、プロジェクトを成功に導きました。

プロジェクトで得たノウハウや経験を、
次に活かしていく

プロジェクトの成果としては、新NISAの下、新たにカスタマイズ機能による取引ができるようになったことで、証券会社のお客様の事業戦略に貢献できたという点が一番です。
プロジェクトチームとして得たこともたくさんあります。たとえば、長年JIPのシステムを利用していただいているお客様とさらに信頼関係が深まったこと。また、「お客様が何を望んでいるか」「何を心配しているのか」を知り、お客様の立場で開発を行う視点が養われたこと。あるいは、個人プレーを脱却し、チームでパフォーマンスを高める体験ができたことなど。こうしたノウハウや経験を、次のプロジェクトの糧としていきたいと考えています。
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